数年前に喉のリンパ腫瘍で放射線治療を受けました。幸い転移はなく、治療も順調に進み、早期に退院して通院に切り替わったのですが、治療後の口腔内のアフターケアがものすごく大変でした。

唾液腺も放射線で焼ききっているので、唾液が出ないのです。何を食べても味がしない、うまく飲み込めない、最も悩まされたのが虫歯の爆発的増加です。

放射線医からは口腔アフターケアのアドバイスは何もなかったので、治療を受けた大学病院ではない、近所の歯医者に通ったのですが、唾液が出ない、出にくいとすぐむせこんでしまい、治療が進まないのです。

歯科医師には放射線治療の旨話しましたが、そういう患者の治療ノウハウはなかったようです。

そして、治療が終わってもまたすぐに虫歯になってしまうのです。これも唾液がない影響ですが、唾液の働きの大きさを身をもって知りました。

ジワリ、ジワリと唾液が出るようになるまでごく最近までかかり、本当に苦しかったです。口に常にボタンを含んでいました。こういった治療後のアフターケアがもっと充実していればいいのにな、と思いました。