私はつい最近まで、病気を持っていることで人との関わりを遮断している自分を自分ではないと否定していました。今でも丸々受け入れられたわけではありませんが、それも個性だなと認識しなおしました。病気じゃなかったらという枕詞って、もしこの家に生まれてなかったら、もしこの国に生まれてなかったら、などいくらでも言うことができて、生まれ育った環境や病気だってその人の一部なのだと思えるようになりました。

 

もし病気じゃなかったら私はもっと活発でアウトドアな人間だったのにと思うと、それが本物の自分で今の自分は自分ではないように感じていました。でもまあ、病気というのも私の個性のうちの一つなのでしょう。そう思えるようになったのは、辛いがんの抗がん剤治療をしながらも、明るくしている友人を見て、たらればなんていくつでもあると気付いたからです。自分のことが嫌いでもそれは仕方がありません。病気という個性を持っていても、それをまずは自分が受け入れなければ他人も受け入れてくれないでしょうね。